うろうろ雑感ノート

文章創作に挑戦する一個人のブログです。 日々の生活の中で気になること、思うこと、 そして自他の作品に関する考察を中心に、日記形式で書いてゆきます。

【異世界トリップバトン】です


 サイト「竜想月」の楽(カグラ)さまより
「異世界トリップバトン」が回ってきました。

 私が“飛ばされた”のは「カルドセプト」の世界です。
それでは、回答いってみよう!


 【異世界トリップバトン】
 あなたは、カルドセプトの世界に飛ばされました。

 ■目覚めたそこは?

  A→「リュエード」世界ののどかな草原地帯。
   そして、身体の回りには“何か”散らばってるし!

 ■貴方には不思議な力が備わっていました。その能力は?

  A→散らばってた“何か”を拾ってみると……おお、
   これがもしかして「カルドセプトのカード」ですか!
   (わざとらし)見えます、浮かんできますよイメージが!
    で、見えるのは……れ?“チューチュー”ってこれ
   「ネズミ」……すか、ちとガク〜リかも……。

 ■何処からどう見ても不審人物な貴方は、その世界の
  最高責任者と面会する事になりました。


  A→んーと、本来ならここは「カルドラ神」がご登場
   あそばすはずなのですが、諸般の事情により面会に
   出てきたのはゴリガンでした(ガク〜リ×2)

    わー、ホントにしゃべるよこの杖(と言いながら
   ヒゲなどひっぱってみる)。

 ■何とか受け入れてもらえましたが宿がありません。
  誰の家に泊まりますか?


  A→そおりゃ「ゼネス」んとこだ!
    家、あればだが(なければ一緒に野宿を希望)。

 ■貴方がこの世界で必ずやりたいことは?
  A→もちろん「カードバトル」やりたい、ですよウン。
   しかし「ネズミ」ばかりではいかんともし難く……。

    よし、それじゃこの「ネズミ」使ってもっといい
   カードを誰かから盗もう(キッパリ)。

 ■貴方は元の世界に戻れることになりました。どうしますか?

  A→いや、まだもちょいとウロウロしてたいです。
    せめて、「マナ」と「テレポート」は持ち帰りたい。

 ■おかえりなさい。次の人をどこの世界にトリップさせますか?

  A→お忙しいところを申し訳ないのですが、

    いおりんさん:「金色のガッシュ!!」の世界へ
    めいぷるさん:「カルドセプト」の世界へ

    よろしかったら、どうぞいってらっしゃいませ(礼)


たゆたう水の匂い (3)

 短期集中連載 カルドセプト短編

 ※この物語は、本館「黒猫館」に連載中の
『“力”の扉』の番外編です。
  ブログから来られてご興味を持たれた方は、
 どうぞ右側のリンクコーナーから「黒猫館」に
 おいでください。




  『たゆたう水の匂い』 (3)

 木々の葉陰にちらちらする見慣れた光は、ゼネスを
池の傍から人家のある場所へと連れ出してくれた。
藪の合い間につけられた細い細い道をたどって家々の
影が黒く連なるそこに出てみれば……

 なんと、彼が弟子と取った宿は本当に眼と鼻の先だ。
裏口の側が見える、町に行く時は表のほうから出て
行ったため、こちらにも林を抜ける道があるとは
これまで全く気がつかなかった。

 しばらく立ち止まり、自分の位置をよく確認し
終えるとゼネスは再び足早に宿に向かった。

 裏口は開いていた(むしろ表の方が閉まって
いたかもしれない)。彼らの部屋の窓は表側の
壁についており、弟子が寝ているかどうかは
ここからではわからない。
 だが、すでに夜は相当な深更であった、もう
眠ったものと考えるのが常識だ。

 足音を忍ばせて階段を登り、あてがわれた
部屋のドアの前に立つと、彼は合鍵を出して
から……少しためらいながら音を抑えたノックを
二回した。

 そうして鍵穴に鍵を差し込もうとすると、

 キィ……

 ドアは自ずから、静かに向こう側に開いた。

 「マヤ、何だ、お前は」

 眼をこすりながら、弟子の少女が立っている。

 「まだ起きてたのか」

 師が思わず難詰すると、

 「だって」

 ややふくれたような顔をして、弟子はそそくさと
後ろを向いた。

 狭い部屋の隅に並んだ二つのベッドのうちの
一つの脇に、小さな呪文の光が灯されている。
 そして、使った形跡のない夜具の上には
散らかった数枚のカード。

 「お前と俺とでは身体の出来が違うといつも
言ってるだろうが、明日も遠くまで行くのに
何でもっと早く休まない」

 待たせて悪かった、そう思いながらも、
彼はどうしても小言しか言えない。

 「だって」

 少女は明かりを消し、もそもそと自分のベッドに
上がると頭の上まで夜具を引き被った。
(カードは、持ち主の意思に従いとっくに“消えて”
しまっているだろう)

 ひやり、ゼネスのほほに湿った風があたった。

 部屋の窓が片方、開けっぱなしになっている。

 彼が窓に近づいて締めきった時、

 「ゼネスの、ばか」

 夜具の下からつぶやく声が洩れ出た。




 翌日、二人で遅い朝食を摂っていると弟子がこんな
話をはじめた。

 「あのね、昨日この宿のお姉さんから聞いたん
 だけど、この近くに占いのできる泉があるんだって。
  ね、寄ってみたいんだ、いい?」

 「“泉”……だと?」

 昨夜の記憶は生々しく、ゼネスもふと興味を
引かれた。リリスが沈んだのは「池」だとばかり
思っていたが、「泉」とはそれのことか。


 宿を出ると、彼は弟子の言うままについて行った。
はたして、彼女が宿の者から聞いた道というのは、
ゼネスが深夜に通ったばかりの裏手からの抜け道である。

 藪の中をくぐるようにして細い細い道をたどり、
師弟はやがて林の中の「泉」に出た。

 『昨日の“池”だ』

 霧に包まれていた時にはよくわからなかったが、
「泉」は鬱蒼と茂る木立の下に、こじんまりと
湧き出していた。水は澄んで冷たそうだが、水面は暗い。
緑陰を映して――というよりも、水底が見えないほど
深いのだ。

 弟子にはあえて、あの出来事については何も
話していない。彼は口を閉ざし「女」と対した
水面を見つめた。

 ぽこぽこ、ふつふつ、かそけき音がする。

 「この“泉”って、水がたくさん湧くのに流れ出してる
 川がひとつもないんだって。
  底の方に水の湧き出す穴と流れ出す穴とが
 いくつもあるから、それで年中おんなじぐらいの
 水の量なんだって。

  ……不思議だね、地下の川でよその水とつながって
 いるなんて……面白いよね、もぐって見てみたいぐらい」

 マヤはしゃがみこみ、彼女もまた水面を見つめている。
その言葉を裏付けるように、黒々とした水面にはやや
盛り上がった部分とへこみ加減の部分とが混在していた。
 流れは確かにだいぶ複雑のようだ、ゆるゆると絶えず
水がめぐり、あちこちで小さな渦をつくっている。

 冥きより湧き出でて、また冥きへと流れ去る水。

 さらに……

 「泉」の傍には祠(ほこら)も建てられてあった。
そこには小さな扉が付いていて、厳重に封をされている。

 納められているものは、「何」だろう。


 「それでね、見てて、願いのある人は泉に来て
 こうやって……」

 言いながらマヤは宿の庭からもらった一輪の花を
水面に差し出した。ひらひらと波打つ大きな花びらを
広げた、明るい橙色の花――

 そっと、水の面に浮かべた。

 つつーっ、橙色が水の上を滑ってゆく、時おり
くるくると回転しながら、流れにそい、鮮やかな
輪郭が暗い水面にくっきりと映える。

 「ああ……ほんとだ、聞いた通り……お花、
 ひとりでに流れてく……」

 浮かみたゆたう花をじっと見てため息し、少女は
さらに言葉を続けた。

 「花を浮かべて……もしその花が泉の中に引き込まれ
 たら、願いがかなう“しるし”なんだって。

  泉の精霊が教えてくれてるんだって」

 彼女の花はまだくるくると回るだけで、泉の中ほど
をゆっくりとめぐっている。

 「お前は今、何を願ったんだ」

 ゼネスは問うたが

 「……言わない、秘密」

 教えてもらえなかった。

 そんなことを云ううち、水面の花はさまよう動きを
ぴたりと止めた。
 くるくる、くるくる、軽やかに回りながら静止している。
 

 『あっ』

 気づいた、それは確かに、“あの時”カードが沈んだ
場所だ。

 と、思った瞬間、

 ちゃぷ

 橙色は水中に引き込まれ、消えた。



               ―― 終 ――


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たゆたう水の匂い (2)


 短期集中連載 カルドセプト短編

 ※この物語は、本館「黒猫館」に連載中の
『“力”の扉』の番外編です。
  ブログから来られてご興味を持たれた方は、
 どうぞ右側のリンクコーナーから「黒猫館」に
 おいでください。



 『たゆたう水の匂い』(2)


 こんな時、いたずらに動くのは愚かなことだ。
そうと知っている彼は立ち止まり、霧が薄くなるのを
じっと待った。元来気の長い性質ではないが、事態を
これ以上悪くすることだけは避けたい。

 待っている者がいる。そこへ、たどり着きたい。

 はやる心を無理にも抑え、霧の流れを追う。
微細な水粒はしかし、あちらへこちらへ気ままな
動きを見せるだけ。


 ――と、その眼に「チカリ」光るものが見えた。

 澄んだ、水の色をした小さな、人の指の先ほどの
「光」。ゼネスの顔ぐらいの高さでこの霧の中、
四〜五歩ばかり離れた場所に控えめに輝いている。

 『あれは……Ikse(イクス)だ、なぜ……』

 Ikse(イクス)、水の精霊力を導く呪文言語。
魔力を持つ者がこれを唱えれば、四大元素のうち
「水」の力を示すことができる。

 しかし、今彼の近くに人らしき気配などは何も
無いはずだった。唱える者がいないのに“力”を
示す「光」があるとは何事か。

 不審に思い、彼はそっと「光」に近づいた。

 すると、「つつっ」近づいた分だけそれは
遠ざかった。

 そして遠ざかった場所で、動く前と同じように
静かにまたたいている。

 「何だ?」

 怪しい、不気味だ。だが……その割には「光」その
ものは美しい。涼しく澄みきった、それでいてどこか
懐かしい気配を漂わせる。

 邪悪さ、というものは感じられない。

 その己れの感覚を信じ、ゼネスは思い切って
水の色の「光」を頼りに霧の中を進んでみる
ことにした。

 近づく、遠ざかる、近づく、また遠ざかる……

 濃い霧の中、足先で注意深く地面を爪繰りながら、
まるで「光」に道案内をされるように彼は歩いていった。



 ゆっくりと、だがだいぶ歩いた頃、ようやく
風が出て少しずつ霧が薄れてきた。
 水の匂いがする、ごく近くで、こぽこぽ、
ふつふつ、ささやかな音と共にたゆたう。

 「もう目の前だよ」

 いきなり低く女の声がした、ゼネスは慌てて
後ろに跳び退(すさ)った。

 「誰だ!」

 さっと風が吹き過ぎた、霧が払われて「光」が
まざまざと現れる――それはひとりの「女」の、
すいと立てた一本の指の先に灯っていたのだった。

 「お前は……」

 息を呑んだ、黒くしっとりと長い長い髪、透き
通るような青白い肌、すらりと立つ姿、そして
碧いような水の色をした瞳に、紅い薄い唇。

 「リリス!」

 叫ぶなりカードを一枚取り出し、構えた。

 リリス――水辺の女吸血鬼、カルドセプトの
カードから呼び出される“力”のひとつ。

 『こいつを操るセプターは何処にいる……!』

 謀られた、そう思って周囲を見回し探った。
しかし、やはり人気は無い。目の前の「女」の他
には誰も、何もいない。

 紅い唇が笑った。

 「ふふふ……ぼうや、あんたには見つけられないよ、
 わたしは」

 また風が吹いた、霧が晴れた、「女」のすぐ後ろに
小さな池がある。

 水の匂いはそこからやってくる。

 「せっかくここまで連れて来てあげたのに、
 なんて怖い顔をしてるんだろうね。
  そんなにわたしが恐ろしいのかい、ぼうや、
 偉そうにヒゲなんか生やかしてるくせにさ」

 切れ長の眼が細くなった、声をたてずに
くつくつと含み笑いする。

 「黙れ、何が“ぼうや”だ」

 言い返しながら、ゼネスはカードの“力”を
放つ間合いを測っていた。じりじりと手を移動させ
相手の隙を狙う、電光の矢、「マジックボルト」を
叩き込もうと。

 「おや、ぼうやでないと言うのかえ、あんたは。
じゃあ証拠を見せておくれでないか」

 すすっ、と地上を滑るように、いや本当に滑って
やにわに目の前に来た。間合いが縮んだ、黒い髪が
流れてさわさわ、ゼネスのほほに触れようとする。

 『近すぎる!』

 脂汗を浮かせた彼の眼を、女の眼がのぞき込んだ。

 「わたしと“遊んで”くかい?兄さん」

 「消えろ!!」

 腰の短剣を抜きざま払った、だが女は跳んだ、
高く跳躍して後ろの池に飛び込む……

 かと見えて、水面で彼女の身体はピタリ停まった。
足の裏を水の表につけ、そのまま静止している。
ゆらり、ゆらり、足の下からいくつも丸い波紋が
順繰りに広がる。

 ゼネスは、剣とカードを握って身構えたまま
じっと相対した。

 だが女は、なおも笑って言った。

 「あははは、ちょいとからかっただけさ、
 さあ、もうお帰り、ぼうや。

  あんたのいい人のところへ帰んな、お帰りよ。
 さっき教えただろう、すぐ眼と鼻の先だ、よく見て
 ごらん、すぐにわかるはずだから」

 言いながら、足の先からつーーッと水の中に
沈んでゆく。長い髪が水面に大きく黒く開いた。

 「さよなら、ぼうや」

 首だけになって言い、直後、「とぷんっ」頭の
上まで沈みきった。

 波はほとんどたたなかった。水面はすぐに静かになった。

 「人のことを“ぼうや”“ぼうや”と気安く……あっ!」

 思わず額の汗をぬぐう手を止めた。
 暗い水の上に何かが浮き上がる、手のひらにのるほどの
薄い何ものか……カルドセプトのカード。

 ゼネスが見守る中、“それ”はしばらく水面で
くるくると回りながら漂っていた。が、やがてぴんと
立ち上がり、そのまま“すっ”、水の中に引き込まれた。

 身動きできないまま見ていた。しかしその後は
もう、何も起きない。ぽこぽこ、ふつふつ、水の
湧くようなかすかな音がする。

 水の匂いが流れてくる、霧はもうすっかり消えていた。

 「ふーーっ」

 大きく息を吐いて顔を上げた、池の向こうの
木立の合い間に黄色っぽい光がひとつ、見えた。

 呪文で点けられた灯、人家の、常夜灯の明かりだった


たゆたう水の匂い (1)


 短期集中連載 カルドセプト短編

 ※この物語は、本館「黒猫館」に連載中の
『“力”の扉』の番外編です。
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  『たゆたう水の匂い』 (1)


 『遅くなった……』

 暗い深夜の街路を、ゼネスは独り歩いていた。

 ほとんど音をたてずに濡れた石畳の上を踏みつけながら、
彼は極めて足早に進んでいた。

 一足ごとに気が急いて、荒く息を吐き息を吸う。
今すぐにでも“飛び”たいほどだった。



 ――その日の夕暮れ時、街道はずれの宿に部屋を取り、
弟子と共に軽い食事を済ませた後、彼は珍しく
町まで「呑み」に出掛けた。

 「遅くなるかもしれない、その時は先に寝(やす)め」

 弟子の少女「マヤ」にそう告げ、すでに暮れなずんだ
林の中の道を通り抜けて少し離れた「町」に出てみれば、
さんざめく歓楽の灯はしかし、そこかしこでたった今
点いたばかりという風情。

 あたりの街道すじから漂い出た人の影がたむろし、
ゆらゆら、ほろほろ、つかの間の休み場所を探して
細い路地の間を行き交う。

 通りに面した「店」はてんでに黄色な灯を燈し、
物色する客の気を惹くべく化粧した女の白い顔が
それら明かりの下に薄い笑いを作ってぼんやりと
浮かび上がる。

 時おり、ふと振り向いた客をさらに差し招こうと
いうのか、ひらひら、ちらちら、
白い手が腕がほのかに振れるのも見て取れる。

 だが女の勺(しゃく)など好まぬゼネスは、なるべく
路地の奥の方、薄らさみしい影のより濃い方を求めて
ひたひたと歩き進んでいった。


 そうしてほとんど人の姿も影も絶えた路地の果て、
彼はようやく、数人の男だけが黙って酒を飲んでいる
「店」を一軒見出した。


 「店」の古い椅子に腰掛けると、主人と思しき
老年の男がひっそりと寄ってきた。

 「うちは、これだけで」

 言いつつ、陶器の酒ビンとコップを卓に並べる。
ビンから立ち昇る、強い酒の気が鼻をくすぐる。


 ゼネスは、それだけで人心地ついた気分になった。

 「いいな、最高だ」


 しばらくの間――
 カップに注いだ酒をちびちびと舐(な)めながら、
彼はほとんど頭の中を“空”にしていた。

 弟子のこと、カードのこと、宇宙の衰退のこと……
日頃は逃れられずにいる諸々からひととき離れ、
ただ“ぼうっ”として何も思い浮かべずに過ごす。

 眠る時さえ完全には“停止”しない彼の感覚も、
今はその大方は働いていない。

 舌に乗る強い酒の刺激さえもが忘れられがちで、
心地よい“酔い”の痺れが身体を芯から解きほぐして
ゆくかのようだ。

 そうして、ただ呑んでいた。




 「……ん?」

 やがて彼の“感覚”を呼び戻したのは、戸外からの
音だった。

 ザザァーーー、

 いつの間に振り出したのか、気がついた時には
すでに結構な雨脚が地を叩いていた。「店」の主人が
急いで戸口に厚い筵(むしろ)を下ろし、おかげで
内に灯したろうそくの煤(すす)の流れがゼネスの
顔のあたりで澱みはじめる。

 どことなく甘い煙のにおいを嗅ぎながら、
彼の耳はさらに屋根からの「音」を聞きつけた。

 タン、タン、タン……

 それは他所のもっと高い屋根から落ちてくる
大粒のしずくの音のようだった、大きく絶え間なく
響いてくる。

 「店」の少ない客たちはしかし、天候の変化も
さして気にならぬと見え、いずれも悠揚迫らず雨音を
肴(さかな)にさらに酒を進めている。彼らには家路を
急ぐ必要がないらしい。

 だが、ゼネスはもう頭を「空」にすることが
できなくなっていた。

 ザザザァーーー

 雨音に囲まれて、独り待つ“少女”が見える。

 タン、タン、タン……

 水滴が降り込むのもかまわず、開け放たれた
ままの“窓”が見える。

 「そんなことはない、

 “あれ(彼女)”はきっともう寝ている」

 口にしてはみたものの、引かれる。

 思念が、視線が雨の中を走って行こうとする。

 だが、だからといってすぐさま飛び出して
ゆくのは癪(しゃく)だ。

 自分はそんな男ではない、そう思い直す。


 「“あれ”は“あれ”、俺は俺だ」


 彼は結局もう一本酒ビンを頼み、他の客らと
同じように“雨が止むまで”との態度で「店」に
腰を据えていた。


 ――気掛かりばかりがめぐる頭と胸の内を抱え、
急に苦くなった酒を少しずつ口へと含みながら。



 しばらく――いや、かなりの時間が過ぎてから
ようやく、雨は小止みになった。

 ぽつん、ぽつんとまだ水溜りにまばらに落ちて
くる雨滴の音を聞きながら勘定をすませ、ゼネスは
帰路に着いた。

 「お客さん、“外”へお帰りですか。
 もしそうならお気をつけなすって、この時期
 こんな雨が降った後は霧が出やすくなりやすから」

 金を受け取った主人がぼそりと云うのを

 「そうか」

 とだけ受け流し、彼は歩き始めた。


 細い路地を今度はひたすら反対側に伝い、
町の“外”を目指す。先にはいくつもまたたいて
いた歓楽の灯は今はぐんと数を減らし、しかし
時おり、壁をへだてて嬌めいた声が聞こえてくる。

 「気掛かり」は次第に大きく重くなっていた。
“もっと早く帰ってやれば良かった”――遠い酔客の
声の裏側ににじむさみしさが、その思いにさらに
拍車をかける。

 『町を抜けたら“飛翔”の呪文カードを使おう』
彼はそう決めることで後悔をごまかし、まぎらわせ
ながら歩いていた。

 静かな街路に、時おり雫の垂れる音が響く。
敷石の溝に落ちる、「ぴちょん」と。

 降った後の夜の路地を満たす大気は濃い水に似て、
肌にまつわり衣服を湿(しと)らせ、息を吸うたび
雨の匂いが肺に染みる。


 その大気を掻くようにして、彼はとにかく、
ひたすら足早に歩いた。
 本当に飛ぶような速さで宿へと至る道を進んで行った。


 ――ところが、町を抜けて林に入ったあたりから、
急速に濃い霧が立ち込めてきた。店の主人が心配して
くれた通り、「外」へ行く者を阻むかのように、霧は
彼の眼から帰り道を隠してしまった。


 「チッ」

 思わず舌打ちし、ゼネスは周囲を取り巻く乳白の
色を眺めた。

 本来ならば、霧に包まれたぐらいで方向を見失う
ような彼ではない。左の竜の眼の働きにより、地磁気
を感じ取ることができるからだ。

 だがしかし、今彼の“感覚”は微細なノイズに
悩まされていた。何らかの原因――恐らくは地中にある
磁鉄鉱などの磁気を発する鉱物の影響――により、常の
如くに地磁気を頼りに方向を定めることができない。

 早く帰りたい、そう焦る気持ちばかりが先に立つ。
それがため、ただでさえ乱れている感覚がさらに混乱する。

 試みに“飛翔”を使って霧を飛び越そうとしてみた。
 だが白い空間は思いの外上空まで広がっており、
充分な移動距離を確保できる飛翔高度では霧の中から
抜けることができない――とわかっただけだ。

 端なくも、ゼネスは霧の林の中をすっかりと迷って
しまっていたのだった。

みんな本当に「スポーツ」を観ているんだろうか


 Apemanさんというブロガーの下記エントリを
拝読して、大いに共感。

 http://homepage.mac.com/biogon_21/iblog/
B1604743443/C1534355107/E20060821165424/index.html


 今年の高校野球決勝戦は、ご存知の通り
「引き分け再試合」となった。

 対戦した駒大苫小牧高校と早稲田実業高校の
選手たちは、よく頑張ったんだろうなあと思う
(いや、観てないもんでね……)。

 ただし、延長15回を闘った後の再試合がその
「翌日」というのには耳を疑った。

 「え?マジですか?今どき?!」

 本当に「いいゲーム」を観たい人ならば、
せめて中一日、選手に休みを取らせたいと思うはず。
だいたい、夏の一番暑い盛りに炎天下で野球を
やらせること自体、はっきり言って“おかしい”
(プロ野球はナイターなんだよ、その時期)。

 上記エントリのコメント欄でも提案されているが、
選手の身体の負担(そして応援団のサイフの負担)を
考えれば、阪神近辺のいくつかの球場に分散して
ゲームを行い、決勝戦あるいはベスト8ぐらいから
「甲子園でゲーム」というのが合理的だ。

 それなのにどうして、毎年高校生を「搾取」する
かのごとき運営日程がまかり通っているのか?

 それはつまり、多くの観戦者は「スポーツ」なんか
観てないからなんじゃあるまいか?私もそう疑う。

 「汗と涙の甲子園」とかさ、メディアによって流布
された「イメージを消費」してるだけなんだろうな。
ヘロヘロになって球を追う姿なんて、感動より先に
心配の方が先に立つよ、私は野球が好きで「いいプレイ」が
観たいだけなんだからね!

 夏にやらせるなら早朝かナイターにしろ!

 安易に「精神野球」なんて口にするんじゃない!
だからいつまでたっても「体育部活での暴力沙汰」が
絶えないんだぞ!「滅私奉公」ハンタイ!

 ちなみに、
 上のような「汗と涙の甲子園」といったイメージを
疑いもなく受け入れている現状は、以前私が某所にて書いた
「管理された欲望に向かって垂れ流される悪しき物語化」
そのものだ。

 メディア等によりあらかじめ「刷り込まれた」欲望を
自分自身の欲望だと錯覚するのは恥ずかしいことである。

 懐疑は常に、我が足元にこそ(自戒)。

またまた「準備中」です


 ただ今、SSを一本準備中であります。

 その物語は『“力”の扉』の一場面、時勢的には
8話以降の流れに入る、他に比べればごく短い話です。

 内容が本編とはいささかテーマを異にしている
ため、まずはこちらに上げて、後ほど「カルド短編」
として他の篇と共にまとめよう――今のところ、
その予定で考えております。


 ところで、

 私の書く「カルド読み物」では、少数の例外(断章など)
を除き、必ず物語に深く関わる形で「カード」を登場させる
ように心がけております。

 これは最初から自分自身に課した「問題」であり、
と言いますのも、物語の構造的に「登場人物・設定の
入れ替え可能な物語」に(私個人が)意味を見出せない
からです。

 そのため、カルドセプトの「在る」世界でカードを
「所持」するセプターの物語には、カードの力をただ
単純に「使う」以上の「解釈」が必須だろうと考えて
おります。

 “カードを使うからセプター”なのではない、
“セプターが登場するからカルドの物語”なのではない。
(それだけでは、構造的にいくらでも「取替え可能」
な物語にしかなりません)

 ――その課題を念頭に置きながらプロットを
練りこんでゆくのが、目下の私の密かな楽しみであります。

実験作「カルド対戦SS」投下〜


 前々から挑戦してみたかった、
「カルド対戦SS」(ゲームの対戦そのものを
書き起こしたSS)、ついにネタが上がったので
書いてみました。

 まだ実験段階ですが、投下してみます。



  『カルド対戦SS Vol.0』


 ――ジュジュワッ!

 その一瞬、
 オレのLev3「セージ」は黒い炎に焼かれて消えた。

 「ちっくしょ、ダッせー手使いやがってよ」

 そろそろ“屋根”(ランプロ)つけなくちゃな……
そう思ってた矢先だった、ヤツめ、引き撃ちしやがって。

 もちろん、ヤツはその後のダイスでオレのものだった
Lev3「地」土地を通過、そして「領地コマンド」実行。

 「ちぇッ!」

 それまで「セージ」の隣にピッタシ付けてたヤツの
「バーサーカー」がゆうゆうと跡地に「移動」してゆくのを
ニラみつけながら、モニタの前でオレはつい舌打ちした。

 そして、
 「“タイマン”、やっぱ止めときゃ良かったかなぁ」
思わず弱音を吐きそうになって慌ててアタマを振る。

 「負けてたまるかよ!」

 ―×―×―×―×―×―×―×―


 この夜、ネットに上がったのはAMの1時頃だったのに、
オレは何でか『カルドセプト』のオンライン対戦に
“あぶれて”しまった。
 
 いつも遊んでるメンツは、もうそれぞれに相手をみつけて
卓を囲んでる。「困った、こんなことあるなんてなぁ……」
なんてブツクサ言いながら対戦の相手が見つかるまで
ブラブラ待っていたら、いきなり来たじゃないか、

 「テキスト」が(今時珍しいよな、オイ)。

 ――「当方“タイマン”戦を所望、Yes or No?」

 Yes!Yes、Yes、Yes!
 決まってるじゃないか!

 オレは対戦できる嬉しさであまり考えずに返事しちまった。

 で、舞台は「ロカ」、護符無しのシンプルなマップだ。
ラウンドは「45」、サクサクやりたかったんで相手の
言うままに決めたんだが、

 ――それが「間違い」の元だよ、考えてみれば。



 オレは「火」と「地」の見た目“猫”ブック、アイテムに
“石”と“巻物”多め、守りを固くして相手の武器は
二枚入れの「ラスト」でバッチリ潰すぜ!の作戦。

 「侵略」は“確定”の時だけに控え、隙を見て
終盤「ケットシー」を「ウィロウ」に交換、魔力を
搾り取っての“逃げ切り”を狙うのが実は“本命”だ。

 しかし対戦開始後、相手――“ヤツ”の手札には
クリとアイテムがやたらに多かった。そのくせ
いいところで「シャッター」引いてきて、オレの
「ラスト」の片方は壊されるし。

 ターンを重ねるたび、狭いマップのあちこちで
熾烈な戦闘が起きる。オレの拠点の一方は“黒猫”、
ところがその隣の「地」土地にヤツの「トロル」を
置かれちまった。

 そいつが、オレの手札に高ストレングスクリが
いない時に限って黒猫にちょっかいを出して
きやがるんだ。
 必死に壁クリで「援護」しても、相手は「トロル」。
返り討ちしきれないからいつまでも居座ってるし。

 「くそー」

 さらに中盤になって、ヤツは「マジボル」だの
「イビブラ」だの盛んに引き始めた。

 「ええ〜〜!」

 “猫”は屋根付きクリだからいいものの、
「セージ」と、「ドラゾン」まで焼かれちまった。
ぬかったなあ、オレ。ランプロ付けてから上げりゃあ
良かったのに。

 なんて後悔してたら、ヤツのLev4「ガスクラ」(3連鎖)
踏むし。

 手札に「ティアハロ」はあるけど、ヤツの方には
「カタパルト」が……。

 涙を呑んで通行料を払ったが、次のターン、
オレのドローは二枚目の「ラスト」、もちろん
「カタパルト」は“サビ”だ。

 見てろよ……ぜってー取り返してやるさ!

 そしてその誓い通り、次に回ってきた時には
オレの「ニンジャ」が「ガスクラ」粉砕、やったー。

 後からやってくるヤツ、その手札に先制クリなし、
さあ踏め、ダイス「3」を出せよ出すんだぞ!

 ――とまあワクワクしてたんだが、ヤツの
ドローを見て真っ青になった。

 「デコイ」!

 わぁー、止めろ「3」だけは止めてくれ
と、いきなり反対のことを祈りだすオレ。

 でもやっぱり、こんな時に限ってヤツの
ダイスは無情にも「3」だ。

 もちろん、オレの「ニンジャ」は「反射」で
アッサリあの世に逝った。




 そんなこんなで取ったり取られたり、
払ったり毟ったりの大接戦。オレもヤツも
45Rぎりぎりに、ほぼ並んだ状態で
“達成”間近になった。

 もう、どちらが先に帰城するかで決着がつく、
そんな大詰め、ヤツは「ヘイスト」を引いた。

 「あっ!やられた!」

 だがオレの運もまだまだ、ダイス「5」を
出して砦に止まった。

 「良し、行け!」

 手札はたったの一枚きり(戦闘につぐ戦闘で
そんな状態になったんだよ!)だが、これが
待望の「ウィロウ」だ。
 オレはためらいなく城一つ手前のLev5火猫
(5連鎖)を引っ込めて老柳に替えた。

 「ヘイストが何だ、引きずり込んでやれ!」

 ヤツの手持ち魔力は「200」ちょい、そして
さすがにこの節アイテムは尽きたらしい。ここで
Lev5踏ませれば領地を手放さずにはいられない。

 そして、オレのブック(残り2枚)には
「リコール」がある。勝ったな、オレ、やった!

 ヤツのターン、ドロー、

 「ディメンジョン(D)・ドア」

 「へ?!」

 間抜けな(だったろうと思う)声を出して、
オレはヤツの“すること”を眺めていた。

 ヤツは「D・ドア」を使用し、消えた。

 「何処だ、何処に出る!!」

 固唾を呑むオレ、その目の前のモニタに
映し出される――
 「ヒラリッ」、ヤツの“青いマント”が
ひるがえって着地を決めた土地は、なんと
城をはさんでオレのウィロウと反対側にある
「風」土地だ。

 「あり得ねえ!!!」

 城目の前じゃんよ、ヤツ、どーなってんのコレ!

 ――しかし落ち着けオレ、ヤツの「移動」は
このターンもう終わり、オレには「リコール」が……

 って……!

 「わぁ〜、止めろ止めてくれ!」

 ほとんど絶叫した。ヤツが止まった「風」地は
ヤツの「デコイ」が守ってる……そしてそのお隣に
いるは、オレの……「バ=アル」(Lev1)。

 「デコイの“移動侵略”だけは止めてくれ!」

 「バ=アル」の土地は元の「風」から「火」に
変えてあった。しかし、それがアダだ。

 「デコイ」、「バ=アル」の土地を侵略。
“反射”攻撃するも「バ=アル」生き残り、侵略失敗。

 そして、「バ=アル」の特殊能力「手札破壊」発動、
オレのたった一枚の手札はパーに。


 ……終わった……(ガックシ……)


 次、オレのターン、ドローはあれほど欲しかった
「リコール」、でも生贄にするべき手札がない。


 使えない(涙涙ただ涙)、使えないんだよママン(泣)。

 何もできないままダイス、マップ最高の「6」は
出たが、とうてい城には届かない。



 ヤツは次の自ターンで堂々帰城し、勝利した。


 オレは敗れた。


 ―×―×―×―×―×―×―×―


 次の日の朝、オレは姉ちゃん(隣の部屋なんだ)
からえれー文句云われた。

 「あんたさあ、夜中に一人で何叫んでんの、
またゲームしてたんでしょ、遊びで熱くなって
意地張ってバッカみたい!」

 『フン!』

 オレはアイスコーヒー(お袋が近所のスーパーの
特売で買い込んだクソマズなシロモノだ)を
ガブ飲みしながら腹の中だけで毒づいた
(面と向かって言ったら百万倍になって返って
くるからな)。

 『うるっせえな、女にはわかんねぇんだよ!

 ……それにしてもヤツ、あの青マントのヒゲ男、
今度会ったらぜってー勝つ!勝ったる、憶えてろ!』


 そう、それがオレと“ヤツ”との「因縁」の始まりだった。

                ――「 終しまい 」――




【“実験作「カルド対戦SS」投下〜”の続きを読む】

とりあえず上げておこう

 なんか寂しいので、ここに上げておこう。
(て云うか、“書けちゃってた”んだよね、すでに)


 超短編『カルド篇』 その1


  
   題:『 虚無と軽蔑 』


   舞台=カルドラ宇宙のどこかの世界
   登場人物=「女(その世界の覇者候補・新規オリキャラ)」と
          「男(次元の漂流者)」


   ―‐―‐―‐―‐―‐―‐―‐―


  一回限りの「勝負」はその女の“勝ち”で終わった。

 女:「あなた知ってる?
   勝ち残るのは、より不幸な者の方なの。
   一番不幸な者が、一番最後まで残ることができるのよ」

  紅い唇が動いて言った。褐色の肌の中、そこだけが
 別の生き物のように濃く彩られて蠢(うごめ)く、
 黒いまでに紅い二枚重ねの襞(ひだ)が。

  俺の手に残るカードはなく、“彼女”の傍らに控える
 「デスゲイズ」の大きな冥(くら)い眼がこちらを見ていた。

  たった一つの目玉が、冷たい微笑を含んで俺を見ていた。

 男:「貴様は俺に勝った、カードの覇者となり神となれば
   もはや幸も不幸も無い、
    好きなように己の“世界”を創りあげるがいい」

  だが紅い唇はキュッと釣りあがった。

 女:「でも本当に一番最後まで残るのは“あなた”の
   はずでしょうに。
    ――分かっていないのね、何も。

    さよなら 」

  “彼女”はクリーチャーをカードに戻し、
 くるりと踵(きびす)を返した。

  行ってしまった、それきり、振り向かなかった。



   ―×―×―×―×―×―×―×―



  あの頃、俺はまだ何も知らなかった。
  何ひとつ分かっちゃいなかった。


  今こそ沁(し)みてくる、“彼女”の言葉の意味。

  紅い唇の蠢(うごめ)きとともに、甦る。


  「永遠」という頚木(くびき)が、
  もうこの首から外れる日は来ないのだ、ということを。

  そして、

  今日も虚空を隔ててあの冥い眼が
  「軽蔑」を込めて見下ろしているのだ、ということも。


                   ―― 終 ――



【“とりあえず上げておこう”の続きを読む】

「敬語」に四苦八苦(ネタバレちとあり)

 さて、このほどようやく“お目見え”させる
ことのできた第8話、今回は何が「大変」だったか
というと……


 「敬語」の使用です(断言)。


 何しろ使用人が主すじに対して使うケースが
頻出、ふだん自分ではまず使用しない、耳にする
こともな
い言葉使いばっかり――参りました、正直。

 中でも公爵家とその“上”に位置する王家に関する
話題が並んで出てくる場面などは、まさに

 <国語の問題集>

 に取り組んでるような感じ(苦笑)。

 『ん〜ん〜、こーゆー“言い方”でホントにOK
  なんだろーか?』

 とまあ、悩みまくり。

 いえもう、「ここヘンだよ」という部分が
ありましたらば、ご遠慮なくどんどんと突っ込んで
くださいませ。
 (そしたらコソーリ直しときますので)



 それから、敬語がらみでもひとつ悩みのタネだったのは

 『ゼネスはどの程度“敬語”を使うのだろうか?』

 でした(再苦笑)。 

 多分、ああいう男は“素”では使わないんじゃあ
ないか(除く、自分の師匠)とは思われたものの、
敬語を正しく使うことは「話者の教養の程度を表す」
こと
でもあり、となればあのプライドの高いゼネスが
相手次第では使う場面は「アリ」だよな、と判断。

 今回の物語中での「ゼネスの敬語」は、あくまで
彼に対し極めて礼儀正しく接してくれる公爵家・家令
マルチェロ氏の顔を立て、かつ彼自身の威厳をも
失わない程度の言葉使い――となっているハズです。


 (註:上記でいう“ゼネスの威厳”とはもちろん、
    “彼が自身について「ある」ものと考えている”
    それです。ホントに威厳があるかどーかは別・笑)


 あー、でもまだまだ続くんだよ「敬語」道(嘆息)。

「書きたい」こと


 「人間」を書きたい。

 「世界」を書きたい。

 「彼らの欲望」を書きたい。
(“私の欲望”を“彼ら”に押し被せるのではなく)

 プロットの中で思い、悩み、苦しみ
 そして変化してゆく「姿」を書きたい。


 “身の程知らず”と誹らば誹れ、
 「普遍」を、「根元」を目指して書きたい。

 私はいつも、「それ」を書きたいからこそ
 こうして足掻き続けている。


なんとか更新


 「予告」守れました。

 今回、盆休みということでそれなりに時間は
あるものの環境的には「最悪」に近い状態でしたが、
それでも思ったよりも早めに更新することができました。

 あー、人間「ムチ入れ」は必要です。
責任」のおかげで鬼のような集中力を発揮することが
できました(自画自賛)。

 (いや、自分基本的にナマケ者なんで、
  こうでもしないとエンジンかかんない
  という話も)


 それはともかく、

 また「続き」を頑張ります。
(今回、とんでもない場面で「待て次回」ですし)

 あ、すいません、「コメント」へのレスは今日中に
お書き申し上げますので……しばしお待ちをば(ペコペコ)。



【“なんとか更新”の続きを読む】

区切りがついたので


 第8話、打ち込み開始しました。

 サイトトップに「更新予定日」も掲げ、自分にムチ入れです。

 お話自体は半分弱ほど。新展開ということで、これで結構
緊張してるんですよ、自分(苦笑)。


 などと言いつつ、油断すると混沌を呈してきたTCULD!
「次の一手」ばかりを考えてしまう今日この頃です。

 だって面白いんだもの!(許してつかーさい、お願い)


 ……いや、更新予定日はもう死ぬ気で守りますから、ホントに。

「彼女」が云うには


 おいで〜、おいで〜と手が招く

 アマゾンの招き猫の手が(可愛くない)。

 でもまだひとりぼっちだから、

 早くお友だちが欲しいの、寂しいの

 ――だってさ。


第8話の途中経過報告


 『“力”の扉』も8話目にしてついに「資料漁り」の日々です。

 まあ、これまでにも武器や刀剣での戦い方など、
ちょこちょこと調べが必要な事象はありましたのですが、
今回はそれよりも難物。中世風舞台のファンタジーで
実際世界の社会構造を「どの程度再現すべきか?」なんて
悩みを抱いたり。

 それと、中心になるイメージを自分なりに掴めたのが
書き出した後だった、なんてひっじょーに“泥縄的”な部分も。
ああ、恥ずかしい。



 物語自体は6・7話よりも短くまとめるつもり。
でも重要度は――かなり高い――実は。

 ただし、アップは区切りの良いところで分割式に
するつもりです。

たはっ!(乾笑)


 また出てるよ「ブーメラン」。

 これで4人中3人目、大人気(笑)。

 そりゃまぁ……殺るか殺られるかの
“仁義無き熾烈な戦い”のマップだからね、

 手札にある限り、繰り返し何度でも使えて
st+20、hp+10(戦闘中)。
 ――何と言っても、hpの10アップがありがたいわけで。

 そうそう、たとえ「1」ポイントでも残れば勝ち。
ゲームのルールは偉大だ。


 で、「さて」と……
 いや、考えるの楽しいな。



【“たはっ!(乾笑)”の続きを読む】

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